カバーを空けたところ 撮影日:2006年11月10日 撮影:管理人妻の使用するパソコン 撮影日:2006年11月10日 撮影:管理人妻が使用しているパソコンはわが家では一番新しい。先日からそのパソコンが不調である。立ちあがらないのだ。電源を入れると“ピーポーピーポー”と警告するように鳴り始める。まるで救急車である。
ケースのカバーを外し、ヘアードライヤーなどで軽く暖めると、なんとか立ちあがる。しかし、それもいつまで通用するのか・・・。
十数年以上前になるが、それまで国内メーカーのパソコンを使っていた私は、初めてDOS/V マシンと言われる物に手を染めた。その時から、使用するパソコンは全て自分で部品を選び組み上げる、いわゆる“組み立てパソコン”となった。
この妻のパソコンも“組み立てパソコン”。年齢的にも自分で組み立てるのが少々億劫になってきたのもあり、部品調達とその組み立てを地元のショップに任せた、一応“ショップブラント”となる。使用しているOSは WindowsME。約5年前の話しである。
症状からマザーボードの不具合と判断した私は、ショップにてその旨を伝えるが、「Socket370」を使うマザーなどはすでにない。CPUを変えることも視野に入れ、安価で手ごろなマザーはないかと聞いてみたのだが、チップセットが変わるためOSも入れ直す必要があるという。しかも昔のOSは最近のマザーの場合入らない可能性もあるとの答え。まるで、古いものをいつまでも使っている自分が悪いような気さえ起こさせる。しかし、まだ5年である。
戦後、消費は美徳とばかりにゴミの山を作りつづけてきた現代社会。結果、環境は壊れ地球温暖化を進める要因の一つともなった。技術の進歩を止めろとは言わないが、京都議定書発効以来、我が国の二酸化炭素排出量は、削減するどころか、いまだ増えつづけている。竜巻など、昨今の荒れた天候や、極端に感じる寒暖の差は、その温暖化の結果である。当然だが、それは年々強まってくる。
そうした現実を直視して、経済を含め、今まで人の作り上げた全てのシステムを見直す必要を強く感じる。せめて現時点で使っているもの、多少くたびれていても今後も使っていけるものは使いつづけられる“経済の速度”、それでも成り立っていける“経済のシステム”を、早急に作り上げる必要はあるだろう。あくまでも、“せめて”なのだが。
ちなみに私が仕事で使っているパソコンのマザーボードも「Socket370」を使用している。OSはさらに古い Windows98である。動かなくなればそれで終わりとなる。
なんとなく、僻み(ひがみ)ともとられそうだが、今日も、朝夕を問わず、妻のパソコンの立上げに奮闘する私である。