10月に入り、雨の日などはかなり寒さを感じるようになってきた。昨年より早いその気温の低下に、そこまで来ている冬を感じさせる。日頃目にする山々はまだ紅葉には至っていないが、そろそろ秋の色に変わりつつあるようだ。周りに点在する田も刈り取りを終えたところが目立ち始め、そろそろ収穫の秋も後半にさしかかることになる。
写真は秋茜(あきあかね)。秋の代表的な昆虫“赤とんぼ”である。そもそも、その“赤とんぼ”なる呼び名、トンボ科アカネ属の総称した呼び名らしいが、秋に群れを成して飛び交うためか、この秋茜(あきあかね)のみを指すことが一般的のようである。
その生態についてちょっと調べてみた。6月の終わり頃に田んぼなどで羽化をし、その後、捕食のために4~5日程度平地に留まるが、やがて夏の暑さを避けるように標高の高い高原や山岳地帯へ移動して一夏を過すようだ。その頃の体の色は橙色に近く赤ではないらしいが、秋になると繁殖のため群れを成して再び平地に下りてくる。そのころになるとあの赤色に変化していくようである。そしてご存知“赤とんぼ”の秋空の大乱舞となる。
その収穫時の空に大乱舞する姿に神霊的なものを感じたのか、それとも害虫を餌とするトンボを殺生することを戒めたものか、各地に、捕まえたり殺したりすると悪いことが起きるという、言い伝えのようなものがあったようだ。
以前、農薬散布のため、赤とんぼなど、田んぼ近くで見られる昆虫たちが激減したことがある。最近になり、少しずつその数が多くなってきたように思えるが、昨今感じる気候の変化に彼らの生態が変わらずいて欲しいと感じる。そして、その言い伝えが現実のものにならぬよう祈りたいものである。
コメント(2) “秋茜(あきあかね)”
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やあ! ヾ( ) 後ろ向きぃ
明日マイナス30度の寒気がやってくると言ってたよ〜
これで山の紅葉が進むようになるかもね〜
昆虫も生態系が崩れて来ているのかなあ?
悪いことが起こるという話は聞いたことがない。。
地域的なものかしら?
私子供の頃追い掛け回しまくったぞwww
(/(エ)\)キャー
前を向きなはれ \(^ ^ ; )
紅葉になる前に葉が落ちそうな気もしますが、寒気で一気に色付くかもしれませんね。
実際に昆虫たちの生態がどうなっているのか、ずっと追いかけてみないと分かりませんよね。ただ、今年は植物の季節感がかなり狂っているように感じています。その影響はいつかは出てくるかもしれませんね。
トンボの言い伝えは私も知りませんでした。
これは、秋茜(あきあかね)を調べる過程で見つけた情報なのですが、東北地方では雷に打たれるとして「かみなりとんぼ」と呼ばれていたらしいです。
また、東海地方では目が赤くなったり腹が痛くなったり、瘧(おこり)というマラリアのような発熱発作を起こすとする伝承があるようです。いつの時代かは定かではないのですがね。
実際その情報の信憑性はなんとも言えないのですが、昔からトンボは益虫と言われていたのを思うに、なんとなく頷ける話しのような気がします。
実は私もトンボはよく追い掛け回した方ですが、それで周りの人に怒られたことはありませんでしたね。それだけ数が多かったということかもしれませんが。