スローライフスローライフを生きる >親子3代の椅子
第1回 親子3代の椅子 捨てる前に、リユースを考えませんか?
 私の友人にオートバイや車のシートの張替えを業としている友人がいる。若くして亡くなった親
父さんの後を次いで30年、まさにプロ。華やかさはみじんも無い、力も要る、手も荒れる、ホコ
リにもまみれる。最近、やっとこういう仕事の重要性に気づいた私に彼女は淡々と「親父さんの仕
事を継いだだけ」と言い放つ。
モノを直して使う暮らし・・・
 子供の頃、1年に何回か「コウモリ傘」の修理
をする人が回ってきた。破れた靴下はツギ当てを
して履いた。最近は電機製品でさえ使い捨てる。
 話をしながら・・・食堂テーブルの椅子も新品
同様に張り替えた。


歴史・・・お祖父さんが使っていたミシンの椅子
 この椅子はお祖父さん、お父さん、そして彼女へと"張替え"ながら、
三代に渡って引き継がれてきた。
 お祖父さんの時代は「はんものや」だったという。「はんものや」と
は手甲・脚反(きゃはん)・足袋などを縫う仕事らしい。
 そしてお父さんの時代はボンネットバスの全盛期。バスの座席の張替
えへと変わっていく。そして当時庶民の足として活躍していたのが「ラ
ビットスクーター」。そのシートの張替えを始めたのが今の仕事の原点
になった。
 そして彼女の時代。使い捨てることが当たり前の時代に、コツコツと
モノを直し続けている。
仕事の内容
バイクのシート・サドルの張替え
車の座席の修理・張替え 椅子の張替え

連絡先
恵比寿屋 tel:0265-22-5175
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